Vol.1 車検整備
車検整備では各部点検、給油が必要になる箇所を分解記録簿の項目ごとに点検を行います。
その中の制動装置の点検をご説明いたします。
手前が新品、奥が磨耗して裏のプレートまで
削れたパッドになります。
ここまで使っては駄目!
ディスクローターも削ってしまいます。
こんな風に!ザクザク(見えづらいかな)
これがひどいとせっかくパッドを交換しても制動力が
発揮できません!
キャリパーピストンを洗浄してます。
ココを掃除しないで組むとキャリパーのダストシールやオイルシールなどに
不具合がでてブレーキの引きずりなどを起こします。
ブレーキパッドの交換やオーバーホールなどは
黄色い看板のある整備工場でしかメンテナンス出来ないのはご存じですか?
この看板のお店で整備して下さいね。
国土交通省認証工場のマークです。
都内でこの看板が無い工場はご連絡下さい。
整備振興会二輪支部地区長として、お店に伺います。
点検整備で気づいた事は、各部のグリスが切れている事でした。
特に後ろのブレーキの稼動部分がひどく錆びている所も有りました。
後ろのブレーキカムのシャフトが錆びで抜けず、万力でプレスしました。
抜いた後にグリスを塗って組み付けます。
そしてSR400に多い後ろのブレーキ鳴きの修理
この黒いカスが解りますか?ブレーキのカスです。工場で噴かず、
外でエアガンで拭いたのですが青梅街道に煙幕が出来てしまいました(すみません)
サンドペーパーで硬くなった表面を削ります。
後ろのブレーキペダルのシャフトもこんな風に錆びていましたので錆びを落としてグリスアップです。